友だちの話
私は、友達が少ない方です。
我が道を行くと、周囲が見えなくなる
徹底したマイペースな性分です。
必要最低限 相手に失礼のないよう
誠意を持って 対したいとは思っていますが、人づきあいは苦手です。
主人は、そんな私の良い友人でした。
共通の趣味を通じてるうちに なかなか
人に相談出来ない、心の内をあかさない私には 唯一 遠慮をせず 自分をオープンにする事が出来る人でした。
…そう 「でした」。過去形なのです。
戸籍を交わし 生活を伴にしていく事で
どうしても こんなに人って変わってしまうのでしょう。
私は、 何でも話せて分かち合えると思っていたのに、精神的に煩わしい事は避け、私と向き合う事から逃げるようになった主人に、段々と向き合えなくなっていきました。
それでも いい。 世の中の夫婦なんて そんなものだ。
そうは言っても、会話が無い訳でもないし、それなりに 年を重ねて生きていくんだろうな。
そう考え… 思い 言い聞かせてました。
「友だち」 と出会うまでは。